読み始めたら、止められなかった。


余命1ヶ月の花嫁余命1ヶ月の花嫁
(2007/12/13)
TBS「イブニング5」

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2008年1月、23歳になったばかりのあたし。

千恵さんの乳がんが発見されたのは、同じ23歳の秋だった。

そして彼女は24歳と6ヵ月で、生涯をとじた。



涙が止まらないかと思っていた。

もしかしたら、テレビ放送を見ていたら、
その姿に感情移入して涙がとまらなかったかもしれない。

でも、
この本は、涙ひとつ流さずに読んだ。

想像力が足りないのかもしれない。
でもきっとそれだけじゃなく、
むしろ客観的に自分と置き換えてみたら、

その事実が恐ろしすぎて、理不尽すぎて、


感動よりも、

まず、恐怖と向き合う覚悟を突きつけられたようだったからだ。


なぜならその23歳の女性に起こった出来事は、


限りなく自分の身に起こってもなんら不思議でなかった。

それほど、突然で、
ごく普通の生活から、
まるで他人事のような世界の残酷な事態へと転げ落ちていったのだ。



読み終えて、時間が立てばたつほど、
千恵さんはこれ以上なくあたたかな家族と、恋人と友人に囲まれて、
幸せな人生だった・・と、

思いこもうとしている自分がいた。


それは千恵さんが幸せじゃなかったなんて意味じゃない。

自分の、23歳の秋を思い浮かべた。



死にたくない


そう思う以外何もなかったあたしは、



千恵さんを愛する誰もが受け入れる以外になかった千恵さんの死を
他人のあたしが、受け入れられずにいたからだ。


結婚式、千恵さんは幸せだったと思う。

でも、それでも受け入れ難いほど、
若すぎて、美しくて、本当なら訪れた未来を想像せずにはいられなかった。


そして
あたしにはその未来が、
少なくとも明日が、

いつものように訪れることを本当に有難いと思った。




読んで欲しい。


男も女も関係なく。


生きている人に。


今日が、ある人に。

 

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